期間限定 ふんわり風俗嬢の内緒話

ひょんなことからまさかの風俗業界に足を踏み入れた、新米風俗嬢の内緒話です。

連れ込み宿!?事件

私の仕事はお客様と一緒にお店近辺のホテルに行きお時間を過ごす。
いわゆる、お客様のご自宅や離れたご滞在先に出張する「デリヘル」とは違う。

お店近辺と決まっているのでだいたいどこのホテルはどんな感じで料金設定はどんなものかなど、お店のスタッフからの情報や自分の経験でだいたいわかってくる。
ホテルはあらかじめお客様ご指定の場合もあれば嬢にお任せの場合もある。「値段は気にしないからとにかく豪華なとこ!」(この場合多くは臨時収入があったなどで単発でお遊びしたい→本指名としてのお戻りはまずない…と推測する)とリクエストして下さることもあるし、ショートコース(60分など)でまだお若いサラリーマン風の方や身なりが少しくたびれ気味の方には、なるべくお財布のご負担にならないように察して、綺麗目で料金抑え目の場所をご案内させて頂く。

一度だけ、どうしようもないくらい酷いホテルへ行くはめになったことがある。しかもそこはあらかじめお客様ご指定のホテルだったのだ。

嬢はお客様ご案内の直前にスタッフから「伝票」と呼ばれるものを受け取る。オプション等リクエストがある場合はその前に知らされているが、ホテルのご希望の有無についてはご案内直前までわからない。

いつものように伝票を受け取りもうすぐにお客様がお見えになるという時にホテルご希望欄を見て一緒思考停止した。
それは今まで聞いたこともないホテルだったからだ。
慌ててバッグからホテル名が記載されている簡易地図を取り出し探そうとしたところでお客様がお見えになった。
もうこれは正直に言うしかないと「申し訳ありません、まだ入店間もなくてお客様ご希望のホテルがわからないのでどのあたりにあるか教えて頂けますか?」と言った。

お客様とご一緒しながら嫌な予感がした。もしや…の予感は的中し、それはそれは本当に酷いホテルで思い出すだけで体が痒くなってしまう。
もちろん、お客様のお金で行く場所だし仕事だし、不満を抱いてはならないのは百も承知だ。
しかし、そこはまるで「連れ込み宿」(に行ったことはないがイメージとして)のようだった。

じめっとしたベッドを置いただけでいっぱいのようなカビとヤニ臭い部屋に、明かりの調整ができない蛍光灯のみ、お風呂はあるがカビだらけで全く手入れされておらず、タオルは安旅館で無料支給されるようなペラッペラの物(しかもなんか臭い)…。

快適とは程遠いその部屋で、体が痒くなる思いを堪えながら、この時ほど早く終了のアラームがならないものかと願ったことはないかもしれない。

実はこの話には続きがある。
またあらためて…。