期間限定 ふんわり風俗嬢の内緒話

ひょんなことからまさかの風俗業界に足を踏み入れた、新米風俗嬢の内緒話です。

仕事恐怖症

最近の私は出勤する前夜は特に眠れなくなる。
出勤することが嫌で嫌でたまらない。
そんな自分を叱咤しながら、いつもなんとか店に向かっている。


気に入ってくれるお客様は、気難しい人が多い。
そして、揃いも揃って「表彰モノの勘違い」なのだ。

自分ほど最高の客はいない。
自分ほど上手な客はいない。
そう思っている。

SM店の言葉責めプレイでもないのに
「お前をこんなに喜ばせてくれるのは誰のおかげだ?」

そういうことを平然と言ってのける。


ちょっとでも気に入らないことがあれば
(自分が取りたい予約時間を先取りされていたり)烈火のごとく怒り狂い、
私にその怒りをぶつける。


たかだか風俗嬢との遊びに、そんなに
ムキになりなさんなよ…
私は心の中でため息をつく。


なんども優しく言っても、全てが乱暴なお客様。
自分の身体が傷つかぬよう必死で守り、
お客様には優しく諭すが、痛みを感じるたびに消えてしまいたくなる。
しっかり目を閉じて最大限演技をして、
はやく嵐が過ぎてくれないだろうかと
思う。


いま、これを書いてる自分は、
風俗嬢ではなく素の自分だと思うけれど、風俗嬢になりきらなくてはならない時間が近づくにつれ、行きたくない、
消えてしまいたいと思う。