期間限定 ふんわり風俗嬢の内緒話

ひょんなことからまさかの風俗業界に足を踏み入れた、新米風俗嬢の内緒話です。

二度と消えない

今日はずっと頭の中にあったことを書いてみようと思う。

これから風俗業界で頑張って働こうと、足を踏み入れようか悩んでいる人。

この記事がそんな女性の目に留まればいいなと思っている。

 

 

私は以前、仕事の関係者から言われたある一言がどうしても忘れられない。

「風俗の仕事を少しでもした女性は、もう二度と普通の女性には戻ることはできない」

 

言われた時は軽い気持ちで聞き流したし、正直意味がよくわからなかった。

「仕事を卒業すれば、普通の女性と変わりないではないか」とずっと思っていた。

 

でも最近、その意味がようやくわかるようになってきた。

そのことに気付いて、悲しいというか諦めというか、苦しくなった。

 

私は常に、業界に馴染まない、流されないという強い意識を持って仕事をしている。

それでも、気付かぬうちに体と感覚が変わってしまっていることを知った。

 

風俗業界に身を置く前、

好きな人以外の前で裸になることなど考えられなかった。

ましてや、初めて会った好きでもない人に本番行為以外の性的な行為をし、

それでお金を稼ぐなど、自分にはあり得ないことだと思っていた。

風俗は怖いところ。病気も怖い。

 

それが今では、ごく普通に、まるで一般職の仕事を探すように、他の風俗店への移籍先を探したりしている。

風俗店が怖いところという意識も、店をきちんと吟味すればそんなことないんだという感覚になっている。

裸になることも、ならなければ仕事にならないし、性的行為もそれが仕事なんだからと別人格になりきってやってしまう。

 

金遣いが荒くなるという意味ではなく、金銭感覚も変わった。

時給800円などで何時間も地道に働いて手にするお金より、短時間別人格になりきって多少のことは我慢をし、それで手にする金額は「地道」に比べればやはり大きい。

初めてこの仕事でお金を手にしたとき、「こんな短時間でこんなにたくさんお金を頂いてしまった」という恐縮した気持ちになった。

それが今では、「これだけのことをしているのに、この金額は納得がいかない」と、「もっと上を、もっと稼げる道を」と上を上を目指してしまう。

 

体も、変わった。

仕事なので、お客様を喜ばすためにはどうしたらいいのか、自分で研究するしかない。

テクニックや方法など、誰も教えてくれない。

接客を重ねるうちに、どうすれば自分が最低限の我慢で済むか、防御の方法も編み出していった。

同時に自分の「売り」ポイントを伸ばせるように研究をしたし、酷い言い方をすれば

仕事仕様の体になってしまった気がする(こういうことをあらためて書くのはとても辛い)。

 

私は、このブログに何度も登場している「あの人」(私の仕事を知っている)とお付き合いしている。

これからもお互いずっと一緒にいる心づもりなので、私が他の男性と性的関係になることはない。

だけど、もしも他の男性とそういうことになったとしたら、私は「この女は素人ではないな」ということはわかってしまうと思う。

 

この仕事をしていく上で仕方なくでも体に沁みついてしまったもの、意識に深く根付いてしまったもの、そういったものはたとえ卒業しても二度と消えることはないということ、それがすなわち、以前私が言われた「二度と普通の女性に戻ることはできない」ということなんだと思う。

 

私もそうだったけれど、おそらく業界に足を踏み入れようとしている女性の覚悟は相当なものだと思う。

そして切羽詰まった状況だと思う。

この記事を読んだからと躊躇するような状況ではないことは承知している。

ただ、こういう事実もあるんだということ、いつかどこかで思い出してくれたらいいなと思う。

そして、覚悟を決めて踏み出す貴女を支えてくれる人がいてくれること、一日も早く卒業できることを願わずにいられない。