2014-05-23 愛し君へ 心待ちにしたお祝いのデート。ふたりで約束した、ワインと食事。美味しい食事。笑い声、楽しい時間。帰り際、横並びでグラスを傾ける大人の時間。「じゃあ、そろそろ…」という「あの人」の声。 帰れないふたり。抱きしめ合うふたり。眩しい駅のあかり。見送る「あの人」。別々の方向へ帰るふたり。混雑した電車。切なさが襲う。本当は髪の毛を撫でられながら、「あの人」に抱かれたまま眠りたかった。右手にほんのり残る「あの人」の香り。幸せだった時間を思い返す。またひとつ、特別な幸せが増えた。