期間限定 ふんわり風俗嬢の内緒話

ひょんなことからまさかの風俗業界に足を踏み入れた、新米風俗嬢の内緒話です。

初めての重度の当欠願望

この仕事を始めて数ヶ月経ったある日、
初めて「仕事に行きたくない。休みたい」と強く思った日があった。

いつも朝目が覚めるとすぐに出勤確認の連絡をいれる。
でもその日の朝は、「生理がこないかなあ」「なんとか(休む)うまい理由はないだろうか」とグズグズと考えていた。
そう考えながらも淡々と身支度を進めている矛盾。

初めての強い当欠(当日欠勤)願望。理由は思い当たった。
サイクル的に、その月のご贔屓様のお仕事はひととおり終えていた。
自分の生理が近いのでメンタル含め低空飛行気味。
諸々の事情から疲労がたまっている…etc.

この仕事の利点のひとつとして、当欠は可能だ。当欠の理由をグダグダ考える必要もなく、当欠したからといって誰からも叱られることがない。連絡だって、メールで「今日お休みします」の一言できっと済んでしまうだろう。

それができない自分はやはり変にマジメで不器用なのかもしれない。

結局行きたくない、休みたいと思いながらいつもの電車に乗り、重い足取りで事務所に着きスタッフの顔を見るコンマ何秒か前に不思議とどこかのスイッチが入り、いつもと同じ様に満面の笑みで挨拶をしていた。

そしてそんな日に限ってご予約を頂戴していたり、バタバタと仕事が続き、余計なことなど考えていられない日になった。


嬢がどんなコンディションであれ、貴重な時間を割きお金を払って来て下さるお客様には関係のないこと。
暇にならず仕事があるということは、稼ぎにきている以上本当に有難いことなのだ。

そんな思いを噛み締めた一日だった。