悲しい話
悲しい話を読んだ。
ネット上でコメントのやりとりしかなく、実際に会ったことのない彼女。
ずっと幸せそうだったのに最愛の人との別れを決断した話だった。
大切な存在を守るために苦渋の決断だったと。
彼女はこれから、何を支えに、誰に癒しを求めて生きていくのだろう。
監視された牢屋のような生活で、彼女はそれでも彼女らしく生きていけるのだろうか。
植物人間のようになってしまうかもしれない彼女を思い、胸が張り裂けそうになった。
「自分が本当に一緒にいたいと思う相手は、身の回りを捨ててまで私と一緒になろうとは思ってない、そこまで私は思われてない、悲しいけれどそれがわかっている」
そんなようなことが綴られていた。
相手に悟られないようにひっそりと身を引き、幕を下ろそうとしている。
そんな時まで相手を気遣い、本音の部分で甘えられない彼女がいじらしい。
私がどうこう言えることではないから、ただ静観しているしかないが、みんなが幸せになれる道があればいいのにと強く思ってしまう。
私は自分の人生から「あの人」がいなくなることが想像できない。
代わりがいない、彼じゃなきゃ駄目だから。
そしてずっと一緒にいるためには、現実と共存していくしか道がないような気もする。
身の回りを捨てて私と一緒になって欲しい気持ちが1ミリもない、と言ったらウソになるけれど、今のままでも私は幸せだから。
幸せだと強く実感しながら信じていたい。
愛されていること、大切にしたいと思われていること、絶対に崩したくない。
いろいろ考えていたら、眠れなくなってしまった。