期間限定 ふんわり風俗嬢の内緒話

ひょんなことからまさかの風俗業界に足を踏み入れた、新米風俗嬢の内緒話です。

この仕事で大嫌いなこと

※この記事には性的描写が含まれるので、お嫌な方はスルーして下さい。




私はこの仕事でどうしても好きになれないことがある。
それは、素股だ。
素股だけは、いつまでたっても嫌い、苦手、怖い。
だから絶対に自主的に接客の流れに組み込むことはなく、お客様から要望があった時だけ、内心しぶしぶやっている。

この仕事に就くまで素股の存在すら知らなかった。仕事を始めるにあたってレクチャーを受けたが即座に「ああ、これは怖い」と思った。

素股でも正常位と騎乗位があり、100歩譲って騎乗位素股ならまだいい。
挿入をされないよう、手でカバーしながら接触面の位置だって私がコントロールできる。
問題は正常位素股だ。店からは「正常位素股の時はゴムしなよ」と言われているが、その通りにするとまず間違いなくお客様は「挿入OK」のサインと受け取り、素股を通り越して挿入しようとしてくる(もちろんそのような行為は禁止されている)。
いやいや、違うんですよと説明するも、強く素股にこだわるお客様には巧みに騎乗位素股のポジションに誘導し、一気に責めの態勢に持って行く。
押し問答しているより、よほどその方が効率的だからだ。

「それは素股とは違うんじゃないの?」ということもある。
それはお客様が「お客様自身の先端」を女性器に擦り付けること。
これも本当に怖い。
妊娠のリスクが高まることをたいがいのお客様がわかっていない。
そしてこれもどさくさに紛れて(いや、半ば確信犯だと思う)、先端を挿入しようとする。
これもそうなる前に手でカバーをしたり、体をよじったり、なんとか拒否するが、わからないお客様にははっきりと「危険日なのでこれしちゃうと妊娠のリスクが高まって危険なんですよ」など言わせてもらう。
幸い、そう言っても強引に続けるようなお客様はまだいない。

一時期は苦手をどうやったら克服して得意になれるか考えたこともあったが、やはり病気や妊娠などリスクはできるかぎり回避していきたい気持ちは変わらず、諦めた。
危険からは自分しか身を守ることができないのだから。