虚脱感
昨夜の月は美しかった。
星も少しだけ見えた。
少しべたついた夜風が、ほてった心を落ち着けるようで気持ち良かった。
ゆっくりと楽しい時間を過ごした後はいつもぽっかりとした気持ちになる。
幸せそうにほほえむふたりの写真を眺め、幸せに過ごせることへの感謝の気持ちと
これがどうか永遠に続きますようにと願う気持ち。
余計なことは一切想像したくない。
余計な人は誰も立ち入らせたくない。
この幸せな気持ちが嫉妬心に傾かないように、力をいれて食い止めている感じ。
満ち足りた気持ち→虚脱感→より満ち足りた気持ち
いつも、そんなふうに移り変わる。
だいじょうぶ。ちゃんとやれる。
「あの人」の声、笑顔、香り、すべてをはっきりと思い出せる。
心がちくんとなって、泣きそうになる。