期間限定 ふんわり風俗嬢の内緒話

ひょんなことからまさかの風俗業界に足を踏み入れた、新米風俗嬢の内緒話です。

そしてひとつ歳を取り

日付が変わってから、静まり返った家の中でひとりで乾杯をした。
数日前、「あの人」がしてくれた誕生日祝いの時間を思い出しながら。
自分の左手にキラキラ輝くものを何度も見つめながら。
「あの人」からのメッセージを読みながら…
離れていても心の距離は遠くないって、
こういうことを言うのかもしれない。

朝目を覚ますと、いつものように「あの人」からメールが届いていた。
いつものメールに、お祝いのメールも一緒に。それらをベッドの中でまだ半分寝ぼけた頭で読み、のそのそ起き出してから読み返し、温かい気持ちでいっぱいになった。

数時間後、「あの人」が電話で「おめでとう」と言ってくれた。
私の大好きな声。笑い声。
落ち着かなきゃと思いつつ、嬉しさに舞い上がってしまった。
そして、とっても会いたくなった。


歳を取ることに嬉しさも悲しさもない。
自分の年齢なんて自分にしかわからないし、特別気にしなくても生活に支障はない。ただ、健康面や体力的なことは目を背けずきちんとケアしていかなければならないなと思う。

いつまでも凛とした女でいたい。
この先、ずっとずっと。