期間限定 ふんわり風俗嬢の内緒話

ひょんなことからまさかの風俗業界に足を踏み入れた、新米風俗嬢の内緒話です。

「いい子」をやめるとラクになる

私は自分で言うのもなんだが、しっかり者のいい子に見られることが多い。

きちんとしてるよね、しっかりしてるよね、お姉ちゃんだもんね、お姉ちゃんなんだから我慢しなさい、お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい…


過去を遡っていくとこんな感じか。
お姉ちゃんなんだからしっかりしないといけない、我慢しないといけない。
なんで?なんでお姉ちゃんだとしっかりして、我慢しないといけないの?
とまでは当時深く考えなかっただろうけど、私はなにかにつけていつも不満だったことは覚えている。


我慢する、自己を必要以上に抑制する癖は大人になってからも抜けず、意思を持ち表現することは悪いことのように思うようになった。
気がつけば、まわりが私に対して持つイメージ、望むような人間でいるよう自分を作り上げることに心を砕き、結果「いい子の自分」を必死に演じていたのかもしれない。


私は本当にごく最近まで…「あの人」と出会うまで、誰かと一緒にいて「眠くなっちゃった」「お腹がすいた」「○○に行きたい、したい」など、自分の意思を表すことができなかった。
意思表示することと、わがままは違うと思う。わかっていてもなかなかできなかった。わがままを言わず、常に相手に同調し、困らすこともせず、まわりから「いい子だね」と言われるような「いい子」でい続けるのはとても疲れる。

いま、「いい子」をやめたら本当にラクになった。ダメな自分も、ずるい自分も、弱い自分も全て隠さず見せている。
これ以上、何も隠すことも演じることもないから。他の人に対しても、少しずつ「いい子」を作らない自分でいられるようになれたらいいなと思う。