一夜明けて
もうしばらくは「あの人」にメールを書けないと思っていたけれど、昨夜眠る前に少し落ち着きを取り戻しメールを書けた。
ベッドへ移動しても、うまく眠れないまま朝になった。
朝になり、LINEで私から「おはよう」と言った。
メールをもらった。
LINEで話し合った。
答えは、見つからなかった。
「なかったこと」にして、自分の気持ちに蓋をしてごまかして、いつも通りに振る舞うことも、昔の私ならできたかもしれない。
そういう付き合い方を「あの人」とはしてこなかった。
「ありえない、やめたほうがいい」そこを踏み出して、一歩一歩慎重にふたりで積み重ねてきた。
いつも、全力だったし、いつも真剣だった。
そのことを、私は誇りに思っているし、微塵も後悔していない。
ふたりの関係を長い目で見たら、きっとたくさん起こる「つまずき」のほんの小さなひとつに過ぎないかもしれない。
そう信じて、なんとかこの辛い気持ちを乗り越えたい。
誤魔化さずに向き合って、苦しみながらも向き合わなきゃいけない、
この先のためにも、そうするべきだと思う。
すべてを閉ざして投げ打ってしまいたい気持ち、
それは違うよ、そんなことしたら深く後悔するよという気持ち、
強く強く抱きしめ受け止めてもらいたい気持ち、
なにより自分自身を抱きしめてあげたい気持ち、
いまは、いろいろ。