期間限定 ふんわり風俗嬢の内緒話

ひょんなことからまさかの風俗業界に足を踏み入れた、新米風俗嬢の内緒話です。

ただの商品なのに

仕事に行って、仕事以外のことで頭を悩ますのは嫌なんだ。
どうすればいいのだろう。
私はただの、店の商品なのに。

はっきり言えば角が立つ。
やんわり言えば通じない。


面倒くさいことに巻き込まないで欲しい。
私はただ稼ぎに行ってるだけ。
稼ぎたいだけ。
普通に穏やかに仕事がしたいだけで、
それ以上のなんの感情も求めていないのに。


暗い気持ちで電車に乗り、「あの人」を思った。

「忘れてないよ」

「あの人」のそんな声がふと聞こえてくるようだった。