期間限定 ふんわり風俗嬢の内緒話

ひょんなことからまさかの風俗業界に足を踏み入れた、新米風俗嬢の内緒話です。

身体の中がメリメリバリバリと音を立てて
パーツがひとつずつはがれおちていくような
感覚

壊れるくらい仕事に没頭しようか

考えるとかしんどいとか寂しいとか疲れたとか腹がたつとかイライラするとか楽しいとか幸せとか愛されてるとか愛されたいとか

こんなじぶんたたきわっていなくなってしまえばいいのに

しばらくブログを書かなかった間にいろんなことがあった。

本当はなんどか書きかけたのだけど、何度やっても文章がまとまらず

「こんなことしてるなら早く寝よう」と諦めてしまった。

 

 

「あの人」(彼)とうまくいかなくなってしまった。

 

自分の中で予兆は前からあった。じわりじわりとなんとなくおかしいなと

感じていて、決定的だったのは私が彼に嫌だなと感じることがあった日だった。

 

相手の嫌な部分に集中する

今まで溜めていた不満をぶちまける

嫌われてもいいくらい酷いことをわざと言う

「この人はこんなに嫌なところがあるんだからうまくいかなく

なってもおかしくないんだ」と変な理由付けをして自分を納得させる

相手も私に嫌気がさす

これでよかったんだ、と言い聞かせる・・・

 

今までそんなことが彼と付き合うまでに何度かあった。

 

なんでわざと嫌われるようなことをしてしまうんだろう。

卑怯で情けない。

 

 

解消されない不満はたしかにぶちまけた。

私が怒りをあらわにする原因(内容)はいつも決まってる。

そのことがいつも、いつまでたっても解決されず、有効な打開策も見つからず、

だから時間が経つと同じ事でまた腹を立て、同じ事の繰り返し。

 

それでも私は「別れよう」と言えずにいる。

別れてしまえばもう同じ事で腹を立てることも、気を揉むこともなくなる。

精神的にそのほうがずっと健全な気がする。

それなのに・・・。

 

ただでさえ思うように会えないふたりなのに、穏やかに連絡とりあうこと

もできなくなり、私のいる世界から彼がすっぽり消えてしまったような

寂しさを感じた。

少し前に「私が遠くへ行ってしまったようで寂しい」と彼が何度も言っていた。

もしかしたらこういう気持ちだったのかな、と今なんとなくわかるような

気がする。

寂しいって、こういうことなんだ。

 

最後に会ったのはもうずいぶん昔のような感じがする。

声もずいぶん聞いていないし、ふたりで心の底から笑い合ったのは

いったいいつのことだろう。

 

新しい気持ちで笑い合ってまた会える日が来たらいいなと思う。

でも辛い繰り返しは嫌だ。

気持ちが少し前へ進んだり、あとずさりしたり、

今はじっと静かに佇んでいる。

仕事恐怖症

最近の私は出勤する前夜は特に眠れなくなる。
出勤することが嫌で嫌でたまらない。
そんな自分を叱咤しながら、いつもなんとか店に向かっている。


気に入ってくれるお客様は、気難しい人が多い。
そして、揃いも揃って「表彰モノの勘違い」なのだ。

自分ほど最高の客はいない。
自分ほど上手な客はいない。
そう思っている。

SM店の言葉責めプレイでもないのに
「お前をこんなに喜ばせてくれるのは誰のおかげだ?」

そういうことを平然と言ってのける。


ちょっとでも気に入らないことがあれば
(自分が取りたい予約時間を先取りされていたり)烈火のごとく怒り狂い、
私にその怒りをぶつける。


たかだか風俗嬢との遊びに、そんなに
ムキになりなさんなよ…
私は心の中でため息をつく。


なんども優しく言っても、全てが乱暴なお客様。
自分の身体が傷つかぬよう必死で守り、
お客様には優しく諭すが、痛みを感じるたびに消えてしまいたくなる。
しっかり目を閉じて最大限演技をして、
はやく嵐が過ぎてくれないだろうかと
思う。


いま、これを書いてる自分は、
風俗嬢ではなく素の自分だと思うけれど、風俗嬢になりきらなくてはならない時間が近づくにつれ、行きたくない、
消えてしまいたいと思う。

夜中に突然目が覚め、涙が止まらなくなった。
怖い夢をみたわけでもないはずなのに。
真っ暗な部屋の床に座り込み静かに流れ続ける涙を拭いながら、
私は何に対して泣いているのだろう、と思う。


ここに書けば気持ちの整理がいくらかつくかとおもったが、言葉にならない。
こうして、あの人とコミュニケーションとることを避け続ければいつか終わりが来て、あの人がいなかった時間が戻ってくる。なにもなかったことになる。


それは私が本当に望んでいることなの?


本当は、飛んできて欲しかった。
拒絶したくなかった。
拒絶して、辛さから逃げようとしている自分は卑怯だと思う。


今はあの人と、あの人のそばにいる人への怒り、苛立ち、憎しみ。
自分への苛立ち、諦め。


私が拒絶し続けても、あの人は私にずっと声をかけ続けるだろうか。
いつか私の心が柔らかくなる時がくるだろうか。

お風呂に入るのが億劫
お菓子ばかりに手が伸びる
悪夢をみる
寝付きが悪い
嫌なことばかり頭に浮かぶ
頭の中が言葉でいっぱいになる



ぜんぶ、わるい兆候


それでも笑ってがんばらないと



わたしも「あの人」を深く欲しがらなければ、もっと楽になれるのかな

何かが

何かが辛い。
胸をかきむしられるように。


一緒にいたい「あの人」は、私が目を覚ました時に私のそばにはいなくて、
私ではない別の誰かが、「あの人」のそばを独り占めしている。
いつもいつも。
毎日。

その現実を深く見つめると、
私は物事をうまく冷静に考える力を失ってしまう。


自分はいったい、この先…
この先、どうしたらいいのだろう
辛さを感じても、涙を流しても、
それでも「私は愛されてるのだから。
幸せなのだから」と呪文のように、
これから先何年もひとりで呟きながら
生きていくのだろうか。

いつまでたっても、毎日そばにいられる生活を得られぬまま、
どこかやりきれない思いを抱えたままで、
それは本当に私の幸せなのだろうか。